スマートロックが簡単に導入できるのは、錠前を動かす機器を扉に取り付ける際に、ドリルでドアを加工してネジなどでシッカリと取り付けるのではなく、簡易な両面テープで取り付けることが多いからです。
たしかに、両面テープであればお手軽取り付ける事ができます。
また、賃貸物件などであれば、ドアを加工することができないといった事情もあると思います。
両面テープでも、スリーエム社の上級モデルであれば、かなりの接着力をほこります。
しかし、スマートロックには電池が入っていたり、錠前を回すことで毎回、両面テープに負荷がかかります。
そして、夏場や冬場など粘着力が低下する事があるため、タイミングによっては、スマートロックの機器が剥がれ落ちる事があります。
そうなると、物理鍵を持っていない場合、外から開場する事が出来なくなり、締め出されてしまいます。
スマートロックは、スマートフォンのアプリでの操作で施錠・開錠を行います。
しかし、アプリやスマートフォンのOSは、ソフトウェアですのでバージョンアップが不定期に行われます。
ソフトウェアのバージョンアップに伴って、スマートロックのアプリが突然動作しなくなったり、アプリのログインデータが消えたり、Bluetoothのペアリングが解除されてしまったり、アプリが新OSに対応していなかったり、といったソフトウェア由来の不具合が発生する場合があります。
これによって、締め出されてしまう事があります。
また、指紋認証に対応の物もありますが、これも外出時に指紋が変わると開錠できなくなります。
外出時に指紋が変わる??なんて事、あり得ないとお思いでしょうが、例えば、鍵を持たずにジョギングに行き、たまたま大雨が降ってきて、指が濡れてふやけた場合・・・指紋認証は動作しないことがあります。
スマートロックの機器の選定は、有名なメーカーでサポートがシッカリしているものか、鍵屋または使用者ご自身でトラブル対応ができる体制を整える、また、指紋認証締め出しの例などから、たとえスマートロックを導入したとしても、もう一つ、別の開錠方法を確保しておくことが重要です。
それは、物理鍵を持っておく、家族の誰かが物理鍵を持っている、近所の別居の肉親に鍵を預けてるとか、そういったことでも大丈夫だと思います。 |